知こそ至高

ロシアアバンギャルド展が大阪のサントリーミュージアムで今月頭までやっていたという事を知り超ショック。見てみたかった...。
芸術に詳しい人と話をするのが楽しすぎる。芸術とは自然を映し出すものであった時代に直線と原色、それに白という自然にはあまり存在しないものを取り入れたモンドリアン。キュビズムに感銘を受けての作品だったそうだが、そういった革新的な意味合いのある絵だとは全く知らなかった。線引いて色塗っただけでしょ？こんな絵俺にでもかけるじゃん。技術の欠片もないし何がすごいの??としか思えなかった僕を見事に変えた。
僕が興味のあることを嬉しそうに話してくれる。ずっと前から与えてもらってばかりだ。僕はちっぽけ過ぎてその人に何もしてあげられない。
芸術家で一番好きな話はレディメイドの生みの親、デュシャンの話。汚い便器を持ってきてサインを書き、「泉」という題名を付け作品とした。モナリザの絵葉書を買ってきて髭を書き、「髭が生えたモナリザ」として作品として飾ったあと、もう一度モナリザの絵葉書を買ってきて何もせず隣に飾り、「髭を剃ったモナリザ」として作品とした。
これはもはや画力などの技術の話ではなく、思想の話。私が作品としたことで、ただのモナリザが今までと違って見えるだろう？
こういった、物事について深く深く考えて発信しているような人たちと話をしてみたかった。
僕が興味を持っていることについて僕よりも詳しい人を尊敬する。僕なんてさわりをチラッとかじっただけだから。僕は表層。実存じゃない。