前だけを見ていられればいい。どうせいつか振り返る時が来るのだから。
その時、できるだけ違う景色を見るために。遠くまで来たものだ と、できるだけ、自分で実感できるように。
木曜日、駅のホームで小説を読んでいると向かいからやって来る小さな雨粒が僕の本を濡らした。これがシミになればこんなことですら、いつかまたこの本を開いた時に思い出す季節になるかもなぁと思う。あるいは全く記憶から抜け落ちて、何も思い出せないのかも、なんて考えていたけれど、結局雨はシミになんてならなかった。
手帳を買いました。何かしら書くものがあるという状況に身を置いてみようと思った。最近革の、あの映画で使われていた・・・とか、ピカソも愛用していた・・・って手帳が売られているのを良く見かけて、手帳を持つならこれだなって思ってた。だってカッコいいから。あんたは形から入るクチだって指摘され、そうかもしれないなと思う。カメラとかね。でも無印を見つけて入ってみるとA6のダブルリングノートが80円で、安さに負けて買う。方眼の紙が良かったのだけれど、まぁ、80円だし。
朝起きて、机の上を見るのが好きです。天気が悪い日は特に。光の具合でさ。

雨という漢字は好きです。