火をつけますか?

人生が終わらないという問題についてあれやこれや考えたいのだが、「人生は終わらない」という言葉以上の思考が降りてくることはなく、またそれ以上の境地にのぼれもせず、タバコを吸っては夜景を眺め、眺める目すら持ち合わせていないことに気付く。物語を読みつくしても物語りはいつかは終わり、結論めいた終末を迎えて僕をそこから投げ捨てる。久しぶりに秒針が動くタイプの時計を置いた。1秒ごとにタッ..チッ..タッ..チッ..タッ..チッ..チッ..チッ..タッ....。幸せですかと聞ーかーれーればあーーまあまあですねとすーまーしー顔ー。夏がまたやってきた。昨日今日とすごく暑い。またこの季節がやってきたんだと、空気が肌に伝えてる。一年経ったと教えてくれた。とてもとても大切な経験と、これからの可能性を夢見れば、永遠なんて怖くないだろう?