誰もがたばこに憧れる

とても忙しい。自分のせいではないはずなのに、色々な人に迷惑をかけてしまう案件を処理しなければならない。まぁ、それが仕事だって言われれば、僕はそれをやるしかない。
満月だ。濃霧のような雲がそれを覆っている。月を眺めていて気付いたことは、月と太陽の位置は1日では大して変わらず、地球が自転しているだけなんだということ。つまり、新月ってのは昼間の満月だし、上弦下限は月の朝焼けに夕焼けだ。月の一年は、地球では1ヶ月。違うかな?でも、今の僕にはそれが真実。
目指すものがない日常をただ過ごしているわけにはいかない。目的がないのなら、もう、すべての意味がないのと同じだろう。何気ない日常に片手で握りつぶせる程度の喜びを拾い集めてはそれが風化していくのを眺めてる。僕の心は少し強靭すぎるのだろうか。
あと数分先に、僕は寝ているだろう。12時間後、僕はデスクに向かって仕事をしてる。その2時間後、たいした意味のない定例会議に参加し、その1時間後、客にむかって苦しい説明をさせられている。そして24時間後、きっとまたこのディスプレイを眺めてる。夢が見られるのなら、夢を見よう。
毎日自分が違う人間だったどうだろう。今日は赤城として一日を、明日は池内として一日を、明後日は内田として。そしてまた自分の一日を過ごしてく。自分が自分である認識は保ちつつ、君の一日を過ごしてみたい。