電車に乗っていると、向かいの席に少し疲れた顔のカップルが紙袋を持って腰を下ろした。
もしかしたら電車の向かいに座ったこのカップルはあの時僕が感じた悲しさそのものの中にいるのかもしれないとふと思い知らされ、それは全く僕の想像の中の出来事なのだけれど、全くの真実味を持って僕にある種の感動を与えていた。
僕は夏を好きになった
僕は秋が好きだ。
夏はあまり好きじゃなかった。夏にうかれるような人生ではなかったし、そもそも季節に期待した事がなかったように思う。僕は年中偶然を期待していて、探してた。季節の事なんて考えず、ただただ偶然が訪れるのを待っていた。無駄に強い忍耐を持っていたのか、そうならざるを得なかったのか。
だけど今の僕は…夏に期待するようになってしまった。うかれる気持ちが分かるようになってしまった。
しまった!俺は完全に夏を好きになっちまったぜ!
この夏が終わってしまう日が来るだなんて、そんなことを想像するだけで悲しいじゃないか。そんな気持ちが分かるようになったのはいつからだろう。
文章でも写真でも、切ない気持ちにさせてくれるものには惹かれてしまう。なんにもわかっていない昔の僕は、秋が持つ直接的な切なさを感じて秋が好きだったんだろうか。
夏の裏側にある、こんなにも甘美な切なさに気づかずに。
勝手に心の中で認めたり、下に見たりで忙しい。
あなた、ほんっとにわかってますねぇ。というものをみると嬉しくて笑っちゃう。
ほんとにそうですよ。
いい加減、みてみたいものであふれてる。
のびる爪
久しぶりに起き抜けにタバコを吸ったらクラクラ来た。今日は雨で、熱海を思い出す。行こうと思っていた服屋に出かけることもやめた。
雨を見ると必ずと言っていいほどゆずの街灯を口ずさんでしまう。
友達がまた遠くに行く。ここにいるべきだった人がどんどん遠くに行き、いるべきではないはずの自分がここにいる。こんな事がある度に俺はいったい何をやっているんだろうと思わされる。こんなんでいいのか、どうすることで誰にとってどんな良い結果がまっているのか。俺は結局どうしたいんだろう。その場その場で誰かにあわせて流れているだけなのか。
理屈っぽい自分は結論を求め、行動に理由がほしい。人生の目標と、目標を達成するための人生とを。
仕事が一つの山を乗り越えた。すぐ先にはどうにもならない絶壁がある。やらなければならないことに翻弄され続けているだけで時間はどんどん進み、その先には誰でもが手に入れられる懐古的な幸福感があるだけだろうか。
もう半年近く映画を見ていない。久しぶりに映画でも見ようか。
重たい雲と、かあるい煙
最近僕は、時間は止まっているんだと思ってた。
僕が吸うタバコは、感傷の味がする。
2011映画ランキング
2011年に鑑賞メーターに登録した映画のランキングを作ってみました。
僕の思い入れが順位に反映されていたりされていなかったりしていますが、今の気分です!
では1位から!
ロスト・イン・トランスレーション
僕にとっての2011終盤。TOKYO感。
somewhere
ちゃんとこの問題について悩んでいる人がいるという証明の映画。
その町のこども 劇場版
いいよなぁ。走り抜けるシーンも完璧。
恋人たちの予感
言うことない。クラシックといえるんじゃないだろうか。
リトル・ミス・サンシャイン
これかなり完璧なんじゃないか?
冷たい熱帯魚
娘が職場に懐く件について少し引っかかるけど、とにかく面白い。Entertainmentってこれのこと。
菊次郎の夏
キャンプになってからはもう少し何とかできた気がするけど、タケシのこっち側の話は大好きだ。
息もできない
これも面白い。こんなのが出てくるんなら韓国映画を見たくもなる。
タクシードライバー
かっこいい。お手本というか先駆者というか。
ニュー・シネマ・パラダイス
豪勢。これは35年後にみたいな。
レボリューショナリー・ロード
レオナルドディカプリオがこの時代に似合い過ぎ。ただ、例のプランを取りやめた後のバーで、何でお前が送ってくんだ?って思った。
パッチギ!
面白い。これも一つの青春。熱い方のやつ。
ザ・チェイス
これもクラシックだよな。
恋とニュースの作り方
面白い。気楽でいいじゃん。
キック・アス
金曜ロードショーとかに良く使われそうな映画をピリッとさせた感じ?
ヒーローショー
まぁこのあたりでしょうか。
ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
好きじゃないけど認めたくなる映画ってのはこういうやつなんじゃないかな。好きじゃないって言っても平均よりは上ですが。
ソーシャル・ネットワーク
F5。
四月物語
初めて一瞬でも松たか子をかわいいと思ったかも。
ブルーバレンタイン
まぁ人と喋りたくなる気持ちはわかる。話しこめる相手がいるのなら、その議論はたいそう面白いだろうけどさ。
リミット
適当なentertainmentかな。
ワイルド・アット・ハート
これも長いか。これは僕にとっての雰囲気映画。
インセプション
これは13年前に見たかったかな。
ファイト・クラブ
長い。世間の評価超高いけど別に好きじゃないな。
川の底からこんにちわ
僕のイメージする昔の邦画が現代的になった印象。薄くなって飲みやすくなったけど...そうなっちゃったら意味なくない?って感じの飲み物と喩えたい。
ヒックとドラゴン
20年前にみたかったか。
時をかける少女
これは13年前に見たかったかな。
スラムドッグ$ミリオネア
実話だったら驚くけどさ。
シザーハンズ
ファンタジーは苦手です。
悪人
テーマ的なものはあまり伝わってこなかった。
アキレスと亀
キッズリターンを撮った監督が撮っちゃいけない映画だと思う。主人公だけはあの映画と通じているといえなくもないが...。
酔いがさめたら、うちに帰ろう。
脚本...?
ハナミズキ
長い長いと思ったけど、そうでもないのね。ということはまぁそう言うことなんでしょう。
フライングハイ
好きになりたいんだけど、正直よくわからないな。旬モノだろうから世代が違う。
デュー・デート
つまらん。
ボビー・フィッシャーを探して
何か特に...。悪い映画じゃないような気はするけど、この映画に何か心に訴えかけるものがあるのか?
ウォール・ストリート
は?って感じ。
踊る大捜査線 THE MOVIE 3
この話でよく本気で演技できるよなぁ。
告白
嫌いという映画もめずらしいんじゃないだろうか。
レボリューション6
クソ。
今年公開された映画とかいう縛りがないので凄く悩みました。そして色々言い訳をしたくなる。
順位を考えるのがこんなにも楽しいとは。あれよあれよという間に悪人の順位がどんどん下がっていくのが自分でも意外でした。
僕のランキングはどうでしょうか?同じ映画を見ている人と映画についてあれこれ言い合いたいですね。新作映画を見まくれればそういうことができるんだろうけど、いかんせん時間がありません...。
2012は新作映画をたくさん見たいなぁ。でも無理だろうなぁ。せめて、3D映画を映画館で見てみたい。今年の小さい目標にしてみます。