他人の幸せのために生きるという事

帰宅し、ニュースでも見ながらご飯を食べようと思ってテレビをつけると、長門さんの会見が放送されていた。
奥さんがアルツハイマーを患い、献身的な介護をしているってことは週刊誌の広告で知っていましたが、とうとう亡くなられたそうです。
長門さんは会見でこう言っていた。

この4年間、本当に楽しかった。僕の人生をもう一度蘇らせてくれた。

これだけで泣ける。心臓を鷲掴みにされた思いだった。
いつ死んでもいいようにと、準備をしていましたから。とも言っていた。
最愛の人が死ぬという事に向き合った4年間。
自分を忘れてしまうかもしれないという恐怖。
それでも最愛の妻のため、自分の人生を捧げる、捧げる事ができる幸せ。長門さんの顔には、達成感のようなものが浮んでいたように見えた。
長門さんは妻の死を、受け入れられたんだろう。
これ以上、言葉が出てこない。