走りながら本を読もう
- 白いものを見る時、背景は黒のほうがいい。黒いものを見る時は、背景は明るいほうがいいだろう。
文化的な感動を得たい時には、非文化的な位置に自分自身を置いておくべきだ。
毎日毎日感動巨編を読んでいたら、ハードルは高くなるばかり。それでも軽々しく飛び越えてくるようなものもあるだろうけど、そんなものに出会いたいとは思うけど、それって損しているだけなのかもしれない。
歌は、走りながら歌うべきなのかもしれない。でも現実ではその光景は見るに耐えないし、理解してくれる人もいないだろうな。
一心不乱に走った後に、そこに音楽が聞こえてきたら感動的な気がする。
- 何度も何度も同じ夢を見て、ある日全く同じ場面に出くわす。次の台詞は知っている。自分に対する愛の告白だ。そのはずなのに、何度も経験しているはずなのに、現実でだけ、全くすっとぼけた言葉を浴びせられる。
そんな想像。
- 音楽を聴きながら読書をしていると、とんでもなく閉鎖的だ。五感の視覚と聴覚がシャットアウトされている。嗅覚、味覚では存在を伝えられないし、触覚に頼って存在を伝えられる関係の人しか入り込めなくなってしまう。と思ったけど、嗅覚でなら…。香水はあまり好きじゃないけれど、嗅覚に訴えれば、こちらから何のアクションを起こさなくとも振り返らせる事ができるかもしれない。
風が吹けば、それでいい。